春の旬の食材として知られているのが、「たけのこ」。
たけのこご飯やたけのこ炒め、たけのこの煮物などたけのこ尽くしの料理が食卓に並ぶ日もあるでしょう。
でも一番新鮮さを味わえるのが、たけのこの刺身。
たけのこは刺身で食べたいところですが、なんと毒があるという情報が。
たけのこの刺身に毒があるというのは、本当なのでしょうか?
そこで今回は、たけのこの刺身には毒があるのか、たけのこの刺身を食べて起こりうる中毒症状やたけのこの刺身を食べる時の注意点についてご紹介していきます。
たけのこの刺身には毒がある?
春の楽しみ
たけのこ刺身で頂きます
うまい!!
うまい!! pic.twitter.com/aEAWOjkeB8— ネギ (@negisakusakuya) March 30, 2021
一番たけのこの旨味を楽しめるたけのこの刺身ですが、たけのこには毒があるというのです。
いったい、どんな毒があるのでしょうか?
たけのこの刺身には毒がある?
たけのこの刺身に含まれているというよりは、たけのこに含まれている毒についてご紹介していきます。
たけのこに含まれている毒タキシフィリンとは
たけのこには、タキシフィリンという青酸配糖体(せいさんはいとうたい)が含まれています。
この青酸配糖体は、体内に入ることで青酸という人体に有毒な成分となってしまいます。
たけのこを食べる時に、この青酸配糖体も体内に摂取してしまうため毒だというのです。
たけのこに含まれている毒シュウ酸とは
たけのこには、シュウ酸というえぐみの元となる毒も含まれています。
シュウ酸は聞いたこともある人は多いかと思いますが、ホウレンソウや里芋なんかにも含まれているんです。
里芋の皮をむいたりホウレンソウの水切りをすると、手がかゆくなった経験ありませんか?
あれは、シュウ酸が原因。
シュウ酸の毒が皮膚について、かゆみを発生させるんです。
このたけのこに含まれているシュウ酸は、体内に過剰に摂取すると尿路結石症を発症してしまうのだとか。
たけのこの刺身はおいしいですが、毒があるとなると食べるのを躊躇してしまいますよね。
たけのこの刺身とはどんな状態?
たけのこの刺身というのは、たけのこを生かアク抜きをした状態で食べるものの2種類があります。
刺身だからといって、必ずしも生というわけではありません。
特にたけのこは収穫するとすぐに鮮度が落ち始めるので、生で食べられる期間は本当に短いんです。
通常たけのこの刺身として食べているものは、アク抜きしてたけのこを加熱処理しているものが多いです。
なので、飲食店などで提供されているたけのこの刺身は、加熱処理をしたものだと考えておくといいでしょう。
たけのこの刺身で起こりうる中毒症状とは
お疲れ様でした!
今日は、父の実家の山で採れたたけのこの刺身とたけのこご飯✨ pic.twitter.com/OJJrQrEBHG
— しのりゅう@行くぞ春一!! (@hina_oy) May 3, 2020
たけのこの刺身には、タキシフィリンやシュウ酸といった毒が含まれていることをご紹介しました。
特にタキシフィリンを摂取することで、体内で有毒な物質となり体に異変が生じます。
たけのこの刺身を食べることで、どんな中毒症状が起こるのでしょうか?
たけのこの刺身を食べることで、起こりうる中毒症状はこちら。
めまい
頭痛
下痢
嘔吐
蕁麻疹
など。
せっかくおいしいたけのこの刺身を食べた後に、中毒症状で救急搬送なんてことにはなりたくないですよね。
たけのこの刺身で最悪の場合死に至ることも
たけのこの刺身を食べて中毒症状が起こったときは、すぐに処置が必要になるでしょう。
中毒症状も最悪の場合は、呼吸困難を引き起こし死に至る可能性もあるんです。
たかがたけのこの毒だと、甘く見ない方がよさそうです。
たけのこの刺身を食べる時の注意点
僕製・たけのこづくし😆
たけのこ刺身
たけのこ煮物
たけのこ味噌汁
たけのこご飯 pic.twitter.com/E1rJ8owWcI— やすまる (@yasmal7) May 3, 2020
たけのこの刺身を安全に、おいしく食べたいですよね。
たけのこの刺身を食べる時の、注意点についてご紹介していきます。
たけのこの刺身を食べる時はしっかり加熱してから
たけのこの刺身は、生だけじゃないことをご紹介しました。
たけのこはしっかり加熱処理をすることで、毒となるタキシフィリンやシュウ酸を除去することができます。
たけのこのアク抜きは必須。
正しくアク抜きしたうえで、たけのこの刺身をおいしく食べてくださいね。
>>たけのこの刺身の食べ方!いつまで美味しく食べられる?
たけのこの生の刺身は採れたてだけ
たけのこが生で食べられるのは、採れてから2時間以内。
たけのこは収穫直後から、タキシフィリンやシュウ酸といった毒が増殖します。
シュウ酸が多いたけのこを食べても、おいしくないんです。
なのでたけのこを生で食べるのは、たけのこ掘りにいった山で採れたてをすぐに食べるくらいの意気込みがないといけません。
たけのこの刺身は食べすぎに注意
たけのこの刺身にはシュウ酸が含まれていて、食べすぎると尿路結石症になるリスクが高まります。
いくらおいしいからといって、たけのこに限らず食べすぎは厳禁。
適度な量をおいしく食べてほしいものです。
まとめ
たけのこの刺身には毒があるのか、たけのこの刺身を食べて起こりうる中毒症状やたけのこの刺身を食べる時の注意点についてご紹介してきました。
たけのこの刺身に毒の原因となるものは、タキシフィリンやシュウ酸といったもの。
きちんとアク抜きをして、加熱処理を施せば安全でおいしく食べることができます。
たけのこの刺身を食べる時は、しっかり加熱したうえで食べすぎにも注意してくださいね。
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