大みそかといえば、「年越しそば」。
「年越しそばを食べないと新年を迎えられないよね」と、毎年の恒例行事になっている人もいるでしょう。
あるときふと、子供に「なんで年越しそばを食べるの?」と聞かれたらどう回答しますか?
一般的に広まっている年越しそばですが、そもそも年越しそばの由来を知っている人はどのくらいいるのでしょうか?
そこで今回は、年越しそばの由来や意味、子供へ簡単に説明するにはどうしたらいいのかについてご紹介していきます。
年越しそばの由来
毎年多くの人が食べている年越しそばには、ちゃんと由来があるんです。
年越しそばの由来は、はるか昔「鎌倉時代」にさかのぼります。
場所は博多のお寺に始まります。
博多のお寺では、貧しい人たちにそば粉で作った「そば餅」を年越しに振舞っていました。
そのそば餅を食べた人たちが、翌年に幸運が舞い込むようになったというのです。
それ以来、そばは縁起がいい食べ物として毎年年越しに食べられるようになったとのこと。
年越しそばの由来は、そば粉で作ったそば餅だったんですね。
年越しそばの意味するものとは?
年越しそばには、どんな意味が込められているのでしょうか?
年越しそばの意味とは
年越しそばも時代とともに、「年越しうどん」や「年越しラーメン」など麺類ならいいんじゃないかという風潮になってきましたよね。
人によっていろんな環境があるので年越しはそばにこだわる必要はありませんが、年越しそばにはいろんな意味が込められているということを知っておくといいでしょう。
細く長い人生を生きていけるように
人生は細く長く生きるといいと、よく言われていますよね。
そばは、細くて長いのが特徴。
年越しそばには、細く長く人生を生きていけるようにという意味が込められています。
一緒に年越しそばを食べている人たちと、末永く縁をもてるようにという意味もあるんですよ。
ちなみに細く長く生きるという意味では、年越しうどんでも年越しラーメンでもよさそうですね。
1年間の不運や厄が切れるように
そばはほかの麺類に比べると、簡単に切れてしまうことをご存じですか?
湯で時間が長すぎたりすると、ぶつぶつ切れてしまうことも。
年越しそばには、そばのように今年1年間に起こった不運や厄をきっぱり絶って新しい新年を迎えられるようにという意味も込められています。
金運がよくなるように
そばの原料となるそば粉は、昔金細工職人が床に落ちた金のくずを拾う際に使われていたんだそう。
そば粉は金を集めるという意味合いから、年越しそばには金運をあげるという意味も込められています。
また、そばには悪い縁を断ち切る効果があるらしく、借金から身を守ってくれるともいわれているようです。
健康に過ごせるように
そばに使われるそば粉はそばの実からできているのですが、そばは穀物の中でも育てやすいといわれています。
というのもそばには耐性があり、どんなに酷な状況に置かれても太陽の光を浴びるとまた元気になるんだそう。
年越しそばには、そばのように雨にも負けず風にも負けず忍耐強く元気で健康に過ごせるという意味も込められています。
ちなみに、そばは昔から精進料理としても食べられていて、健康にもいいと言われていたんだとか。
年越しそばはいつ食べるのが正解?
年越しそばは、年を越すときに食べるのが一般的ですよね。
紅白歌合戦を観ながら、こたつで年越しそばを囲んで食べる家庭も多いでしょう。
年越しそばを食べるのは、年を越す前に食べた方がいいようです。
年越しそばの意味でもご紹介したように、年越しそばには今年1年間の不運や厄を払う意味でも食べられます。
なので、翌年に持ち越さないのがマナー。
できるだけ、年内に食べきれるようにするといいですね。
人によっては大みそかの昼や夕食として食べる人も多いですが、年を越していないので大丈夫ですね。
年越しそばの由来や意味を子供へ簡単に説明するにはどうする?
年越しそばの由来や意味について、子供に聞かれたらどう答えたらいいでしょうか?
年越しそばの由来や意味を子供に簡単に説明するには
子供でも小学生くらいになれば意味や由来を説明しても理解できるはずなので、ご紹介してきた年越しそばの由来や意味を説明してあげても大丈夫。
でも、幼稚園くらいの子供だとまだ難しいかもしれません。
年越しそばには、幸運を引き寄せるという縁起がいい食べ物だといわれたことが始まり。
「年越しそばを食べると、みんなが元気に過ごせるんだよ」と話してあげると理解しやすいでしょう。
まとめ
年越しそばの由来や意味、子供へ簡単に説明するにはどうしたらいいのかについてご紹介してきました。
何気なく食べていた年越しそばですが歴史は古く、いろんな意味が込められているんですね。
年越しそばの由来や意味を知って食べるのと知らないで食べるのとでは、またそのおいしさも違ってくるかもしれません。
新しい年がみなさんにとって、幸多き1年になりますように!
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