介護食で「ソフト食」を導入するメリット・デメリットとは?

近年、「誤嚥性肺炎」は、食事中のむせこみによるものや、嚥下・咀嚼機能の低下により引き起こされる高齢者の死因のひとつとなっています。

それを懸念し「安全で美味しい食事を提供したい」と、多くの病院・施設では、食べやすさに配慮した新たな食事形態として「ソフト食」が導入されています。

私が働いている高齢者福祉施設でも、今まさに、この「ソフト食」の導入に向けて取り組んでいるところでもあります。

 

この記事では、介護食における「ソフト食」とは一体どういうものなのか?
また、「ソフト」食を導入するメリット・デメリットとは何か?について詳しく解説していきます。

介護食に「ソフト食」を導入するメリット・デメリット【現状の問題点とは?】

これまでの介護食では、噛む力・飲み込む力の低下した嚥下障害・摂食障害を持つ高齢者に対して「きざみ食」「荒きざみ食」という食材を細かく刻んだだけの食事形態で食事提供をするのが主流でした。

しかし、下記のような様々な問題点が指摘されるようにもなりました。

・食材が細かく刻まれることにより、見た目が悪くて食欲減退となる

ボロボロと食べこぼしやすく衛生的に問題がある

・口の中でバラけてしまうことにより、むせこみや誤嚥性肺炎などの危険性がある

・細かくなった食べ物が口内に残りやすく、口腔ケアが大変である

 

実際に私も「きざみ食」「荒きざみ食」などのお食事を召し上がっている方から、

「形が無くて何を食べているかわからず美味しく感じられない」

「細かいので食べづらい」

と言われた経験があります(^^;

 

これらの問題が解消できる食事形態として、新たに注目されるようになったのが「ソフト食」なのです。

 

介護食に「ソフト食」を導入するメリット・デメリット【ソフト食とは?】

「ソフト食」とは、食事を素材ごとにミキサーにかけて一旦ペースト状にし、その後ゼラチンなどのゲル化剤を使用することによって元の形に近づけたものを指します。

 

「ソフト食」と呼ばれるものは、柔らかく調理されることにより、

・容易に噛むことができる

・歯ぐきでつぶせる

・舌でつぶせる

・食塊が形成されているためバラバラになりにくい

・表面がなめらかで飲み込みやすい

など、食べやすさに配慮されているといった特徴があります。

 

介護食に「ソフト食」を導入するメリット・デメリットとは?

「ソフト食」を導入するメリットは以下のようなものがあげられます。

食材がしっかり認識ができることで見た目が美味しそうに見え、食欲が増進する
形があり、スプーンですくったり箸でつかむことが簡単である
舌で押しつぶせる程度の硬さ(やわらかさ)であること、すでに食べやすい食塊となっており口腔内でバラバラにならないこと、滑りがよくスムーズに飲み込める形状であることで、咀嚼・嚥下機能の低下した方でもそのまま摂取可能である

反対に、デメリットとしては以下のようなものがあげられます。

通常食と異なる調理工程が必要となる為、調理にかかる時間が増える可能性がある
特殊な加工食品等を使用する場合はコストがかかる

 

これまで主流であった「きざみ食」「荒きざみ食」の問題点が、見事にクリアされた食事形態である為、ソフト食を導入するメリットはとても大きいと言えます。

しかし、導入にあたっては、デメリットとなる調理時間の短縮をはかる為、調理工程の工夫をしたりコストが極端に増加しないようメニューの工夫・使用食材の見直しを都度行う必要があります。

また、既にソフト食を導入している他施設・病院ではどのような提供方法・調理方法があるのか事前に情報収集を行ったり、職員の「ソフト食」への知識・理解を深めることも重要であると考えられます。

 

まとめ

ソフト食とは、咀嚼・嚥下能力の低下した高齢者に適した介護食における新しい食事形態のひとつです。

・見た目が美味しそう
・形があるので箸でつかむのが容易
・咀嚼・嚥下機能が低下した方でもそのまま摂取可能な食べやすい形状

というメリットがあり、

・調理にかかる時間が増えるので工夫が必要
・コストがかかる場合もある

というデメリットがあります。

これまでの介護食では、嚥下・咀嚼能力の低下した高齢者に適していない食事形態により、誤嚥性肺炎などを含むさまざまなリスクが問題視されていましたが、

「ソフト食」を導入することによって、これらの問題が解消され、

「より安全に」「より美味しく」

お食事を楽しむことが出来る高齢者が増えるのではないかと思います^^

 

最後までご覧頂きありがとうございました♪

 

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